前章の導電率測定の基礎に続き、この章では導電率計を用いて実際のサンプルを測定する場合、特に注意を要するサンプルの測定を中心に解説します。
純水、半導体洗浄液、ボイラー水、水道水、地下水、河川水、雨水などのように導電率が低いサンプル測定は、不純物が少ないため測定容器の汚れや大気中の二酸化炭素の影響を受けやすく指示が安定しません。このような問題を少しでも解決して、より正確な測定をするためには次のような対策があります。
【浸せき形セル】
浸せき形セルを用いたフロー測定
【流通形セル】
流通形セルを用いたフロー測定
次ページ 土壌の導電率測定