最近の当社の導電率計ではほぼすべての機種で校正が可能です。詳しくは計器の取扱説明書をご覧ください。
導電率セルの校正(セル定数の測定と再設定)は、pH計のように毎回行う必要はありません。白金黒メッキを施したときや、長期保存にあったセルを使用する場合に、セル定数の校正をお勧めいします。
白金黒極板の表面状態がサンプルなどにより変化するため、その変動分を補正するために行います。具体的にはKCl標準液を用いて新たに測定したセル定数の値を本体に入力します。
各種標準液に対して±3%です。
となっています。このためC’、すなわち算出をする前に設定されているセル定数は正確な値である必要はありませんが、校正を行う電極のセル定数と近い値でなければなりません(以下の表参照)。
セル定数 | 該当セル形式 | セル校正前に設定 |
---|---|---|
10(cm-1) | 3553-10D | 9〜11(cm-1) |
1(cm-1) | 3552-10D | 0.9〜1.1(cm-1) |
0.1(cm-1) | 3551-10D | 0.09〜0.11(cm-1) |
上記の算出式に当てはめて求めてください。
次ページ 標準液について