校正は特に必要ありません。ただし、ORP標準物質を測定し、正しく作動するかどうか確認することが必要です。
当社では、ORP標準液用粉末(形式:160-22および160-51)を販売しています。通常は測定値に近い方の1種類を使用してください。
黒っぽい粉:
ORP標準物質にはキンヒドロンが含まれており、一部過剰となっているため粉末が水面に浮かんでくる状態になります。この粉は正しい基準電位を示すために必要です。
白っぽい粉:
この粉は全て溶かしてください。
一袋250mLの純水で溶解してください。調製した標準液は、空気中に1時間以上放置すると変質する恐れがあるため保存することはできません。空気中のO2、CO2などと反応して値が変化することがあります。
次の表の値±15mV以内で一致した値が得られない場合は、比較電極内部液の交換、金属電極表面をエチルアルコール、中性洗剤などを含ませたティッシュペーパーなどで軽くこすって汚れを落とすか、希硝酸(1:1硝酸)に浸漬した後、純水で充分洗浄してください。それでも一致しない場合は、電極の劣化もしくはpH計の不良などが考えられます。
ORP標準液における指示値(±15mV)
標準液温度(℃) | 標準液 160-22(mV) | 標準液 160-51(mV) |
---|---|---|
0 | +277.5 | +116.5 |
5 | +274.2 | +111.9 |
10 | +270.9 | +106.9 |
15 | +266.8 | +101.0 |
20 | +262.5 | +95.0 |
25 | +257.6 | +89.0 |
30 | +253.5 | +82.7 |
35 | +248.6 | +76.2 |
40 | +243.6 | +69.0 |