Technology

電極方式

方式5【電極方式 ガルバニ電池形】

■特長

  • シンプルな検出器機構で小型・軽量であり、ポータブルな分析計へ使用可能。
  • 試料ガス中に可燃性ガスや腐食性ガスが共存しても使用可能。
  • 補助ガス不要。
図5:電極方式 ガルバニ電池形 酸素分析計の構造と動作原理

図5:電極方式 ガルバニ電池形 酸素分析計の構造と動作原理

■測定原理・構造・動作原理(図5)

電解液に溶ける金属(電池の陽極となる卑金属)と、溶けない金属(電池の陰極となる貴金属)を電解液に浸すと陽極では金属が溶け電子を放出し、陰極に達します。陰極では薄膜を透過した酸素が電子を取り込みます。(ガルバニ電池)

陽極・陰極での反応

陽極(アノード)
2Pb + 4OH- → 2PbO + 2H2O + 4e-
陰極(カソード)
O2 + 2H2O + 4e- → 4OH-

この電子の流れ、すなわち電流の大きさは、薄膜から透過する酸素に比例するため、電流を測定することで、酸素濃度を得られます。

図5は電解液に水酸化カリウム(KOH)、陽極に鉛(Pb)、陰極に銀(Ag)、酸素を透過する薄膜にふっ素樹脂フィルムを使用したガルバニ電池形 酸素分析計の構造例です。


関連製品

電極方式 ガルバニ電池形を採用した分析計は、試料ガス中に可燃性ガスや腐食性ガスが共存しても使用可能である特長を活かして色々なプロセスでの酸素連続測定で活躍しています。さらにガス計測以外でも、水・液体の溶存酸素の連続計測に利用されています。

お問い合わせ

* 項目は必ずご記入ください。

HORIBAグループ企業情報