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アンモニア態窒素計のブレイクポイント処理への転用
ブレイクポイント処理では、水道水や、工場用水、排水(めっき、半導体、化学系工場)などに含まれる低濃度のアンモニア態窒素を処理するために、塩素を注入して分解することが一般的です。
■純水等(高純度水)へ塩素注入する場合
入量=遊離塩素量となる。(図1)
■塩素を消費する成分がある場合(鉄分等)
ある一定点から結合塩素+遊離塩素が発生する。(図2)
■アンモニア態窒素が含まれる場合
一定量までは結合塩素を生じ、さらに注入を継続するとある点から結合塩素量が減少する。そして、ある一定点まで低下した後、注入量に比例して遊離塩素濃度が増加する。(図3)
この点( 図 3 ①をブレイクポイントと言い、この点を若干超えた点で制御するのがブレイクポイント処理となります。
また、塩素をアンモニア態窒素の10倍量注入する事が必要だと言われています。
・アンモニア態窒素の量を正確に把握せずに注入すると、過注入(不必要な薬品代発生、次の処理工程へ高負荷等)、注入不足(処理不足による基準値Over等)という問題を抱える事となる。
内部液の濃度変化による指示値の変動や、内圧変化による消耗に加えて、内部液間の塩濃度差によって吸水が発生します。特に低濃度条件下では、この吸水が顕著となり、測定に悪影響を及ぼす可能性があります。
HORIBAのセンサは、内部液の最適化とセンサ構造の工夫により、このような測定の不安定要因を解消しています。
さらに、各イオンチップの劣化状態を内部で常時監視し、測定中にも劣化診断を行うことで、高精度な測定を維持します。
フィールドテストの実例(下水処理場の反応槽での実証結果、東京都下水道局殿との共同研究データ)を含むアプリケーションは、こちらからダウンロードいただけます。
現場形アンモニア態窒素計