
鉄鋼
鉄鋼製造は主に3つの分野に分かれます。1つ目は鉄鉱石や原料炭などの原材料を溶解炉で製鉄し、製鋼、鋼材製品まで一貫して生産する高炉。2つ目は鉄スクラップを溶解し、不純物を取り除き、製鋼・鋼材製品を製造する電気炉。3つ目は レアメタルなどを添加し、特殊な機能を持たせた高級鋼を製造する特殊鋼。近年では原材料価格の高騰と鉄鋼需要の高止まりによる販売価格の低下から、製造プロセスの効率化や安定稼働による収益性の向上が課題になっています。
HORIBAのソリューション
HORIBAは、製造プロセス効率向上や排ガス処理装置の運用・管理に貢献する装置をはじめ、環境負荷低減に重要な役割を担う汚染物質の連続分析装置などを提供します。特に高炉においては、コークス乾式消化設備(CDQ)など鉄鋼産業独自の省エネルギー設備や圧延プロセスの連続温度管理などさまざまソリューションを提供し、鉄鋼産業の課題解決に貢献しています。
図1:一般的な高炉プロセス
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関連製品一覧
煙道排ガス分析装置 ENDA-5000シリーズ
煙道排ガス中の最大5成分(NOx/SO2/CO/CO2/O2)を1台で同時測定が可能な装置です。脱硝装置入口の窒素酸化物(NOx)監視や、脱硝装置の出入口の二酸化硫黄(SO2), 酸素(O2)監視など発電所などに導入されている排ガス処理のプロセスコントロール用装置として使用できます。
原理:
煙道排ガス分析装置 ENDA-C9000シリーズ
脱硝装置出口の残留アンモニア(NH3)濃度を連続測定する煙道排ガス分析計です。脱硝触媒の劣化監視、NH3の注入量制御、硫安結晶物の生成防止など、設備の監視・コントロールに活用できます。
原理:
ポータブルガス分析計 PG-300シリーズ
ばい煙やダイオキシン規制への対応から、燃料電池の評価試験や混焼など新たな発電方法まで様々な計測ニーズまで応え、脱炭素社会に貢献する、フィールドタイプの小型ポータブルガス分析計です。
原理:
自動全窒素・全りん測定装置 <TPNA-500>
河川・湖沼・閉鎖性海域等の全窒素・全りん濃度を高精度で測定する装置です。測定試薬の長寿命化、消費電力の削減などにより、ライフサイクルコストの低減を実現しました。
シリカ分析装置 SLIA-5000
ボイラ水、純水精製設備の微量シリカを迅速に自動測定
火力、原子力発電所などで、高温・高圧の水蒸気によるタービンの駆動を効率よく行うためには、スケールの原因物質であるシリカ(SiO₂)の管理が重要です。この度、HORIBAの長年にわたる納入実績と技術ノウハウを結集し、従来の安定性・信頼性・メンテナンス性はそのままに、シリカ分析装置は新たに生まれ変わります。
微量濃度ガス分析計 AP-370シリーズ
大気汚染環境監視装置で50年以上にわたり培ってきたHORIBAのノウハウが集約された微量濃度ガス分析計シリーズです。測定対象ガスの種類に合わせた最適な測定原理で、多様なニーズに細やかに対応します。
現場形工業用水質計 H-1シリーズ
水質の総合的な計測・管理のために必要な測定項目をトータルラインアップした現場設置形の水質計シリーズです。純水装置から排水処理にいたる、あらゆる水処理にトータルでお応えします。
防爆形プロセス用赤外線ガス分析計51シリーズ
国際防爆認証規格に適合する防爆形分析計シリーズです。石油精製所や化学工場など、爆発の恐れがある環境での使用から、燃料電池や電位自動車など次世代に向けた新しい分野での研究施設まで、幅広く安全を提供します。