お悩み解決!隔膜式DOセンサの測定値を安定させるには?

今回は、隔膜式の溶存酸素(DO)計をお使いの方へ、測定の値が安定しない原因とその対処法についてご紹介します。 「測定値が安定しないことが多い」、「人によって測定値にばらつきがある」 とお悩みの方はぜひご参考ください。

 

溶存酸素計の測定値が安定しない原因

測定値が安定しない原因は、隔膜を通る酸素の量が変化するためです。隔膜式の溶存酸素電極では測定時、水中の酸素が隔膜を透過しており、隔膜近傍に水が滞留すると、酸素が減少します。そのため、隔膜を通る酸素の量が低下し、酸素の量が見かけ上少なくなり、結果的に測定値が変化してしまいます。

 

測定値のふらつき(変動)を防ぐ方法

原因から、電極の周りに水の流れを起こして測ることが重要とわかります。では、測定値のふらつき(変動)を抑えるにはどうすればよいのでしょうか。今回は2つの対処法をご紹介します。

①電極を上下に動かす

電極を上下に動かして水の流れを起こす方法です。電極を測定したい深さに浸して、測定値が安定するまで上下にゆっくり動かしてください。
この方法は、下水処理場といった水の流れが安定しない場所や、湖沼、井戸など水の流れが少ない場所で測定する場合におすすめです。

電極を上下に動かす

②光学式溶存酸素計を使用する

光学式の溶存酸素計を使用した方法です。隔膜式が隔膜に酸素を透過させて測定するのに対し、光学式は光で酸素を検知するので、酸素を消費せず、水が滞留していても安定した測定が可能です。 電極を上下に振る必要がなく、試料に電極を浸しておくだけなので、工数や人の計測スキルによる値の誤差も減らせます。

HORIBAでは隔膜式だけでなく光学式の溶存酸素計も取り揃えています。

光学式DOセンサ

→光学式DOセンサ製品ページはこちら

 

まとめ

今回は、隔膜式の溶存酸素測定で値が安定しない原因と対処法をご紹介しました。「値がよく変動する」、「人によって値が違う」とお悩みの方は、ご紹介した2つの方法をぜひお試しください。

ご紹介した光学式溶存酸素計にご興味のある方は、こちらよりお問い合わせください。

 

関連情報

HORIBAグループ企業情報