お悩み解決!隔膜式DOセンサの代表的なトラブルとは?

今回は隔膜式の溶存酸素(DO)計に関するお悩みを解決いたします。
「いざ測定をしようと思ったら、センサが使えない!」そんな時には、DOチップにトラブルが生じている可能性が高いです。代表的なトラブルの原因と対策について紹介いたします。

原因:硬いものへの衝突や突起への接触など。
対策:測定や保管の際に、硬いものが触れないようにする。

隔膜がやぶれ、気泡が発生している

 

原因:急激な温度変化。内部液への蒸気混入。
対策:温度変化と湿度を避けるため、風通しの良い冷暗所で保管する。

▲隔膜が密着している(〇)・隔膜が浮いている(×)

 

原因:保管時に酸素が絶たれておらず、鉛極と内部液が反応し、白い結晶(水酸化鉛または酸化鉛)ができる。
対策:脱酸素剤を入れた酸素を通さない袋で保管する。測定中の一時保管では、酸素が含まれていないゼロ液に浸漬する。

※保管時はショートソケットをはめてください。

▲白い結晶ができている

 

いかがでしたか。それぞれのトラブルについて原因と対策を紹介いたしました。トラブルが起きていない場合にも、記載した対策を行っていただくことで、センサを長くご使用いただけます。

しかし、すでにセンサの劣化が進んでおり買い替えを検討している、ここまでのお手入れは難しい、そう感じられたお客様もいらっしゃるのではないでしょうか?そんなお客様にご紹介したいのが光学式溶存酸素計です!

光学式溶存酸素計は、蛍光強度を溶存酸素濃度に換算するため、隔膜や内部液が使われていません。そのため、隔膜がやぶれる・膨れる・内部液に白濁が発生するなど、従来のお悩みが生じることなく、メンテナンスフリーでご使用いただけます。
今回紹介した光学式溶存酸素計にご興味がある方は、こちらよりお問い合わせください。

 

関連情報

HORIBAグループ企業情報