現在のガラス電極は、かなりの酸性や塩基性条件でも応答に影響を受けにくくなっています。しかし、pHが12を超える場合には多少の誤差を生じ(「アルカリ誤差」と言う)、電極の応答速度も遅くなります。測定の際、次の点にご注意下さい。
[注意事項]
※長期にわたって塩基性のサンプルの測定を行なった場合、ガラス電極の応答が遅くなることがあります。このような場合には、10〜30分0.1規定程度の塩酸(HCl)中に応答部を浸した後、純水で充分洗浄を行なってください。強酸性液の測定は、0.1規定 HCl程度までは特に問題ありません。
なお当社では、強アルカリのサンプル測定用に次の電極を用意しています。
強アルカリサンプル用pH電極(型式:9632-10D)
新規応答膜を採用することで、強アルカリサンプルへの耐久性が従来比5倍以上に向上。
強アルカリサンプルでも安定した測定が可能。
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