計測器を買わずに、測定値を買う!
「はかるEXpress」で目指す現場の工数削減

三共油化工業株式会社

三共油化工業株式会社

全窒素全リン測定装置の維持管理から報告書の作成までHORIBAにお任せいただくサービス「はかるEXpress」。
すでにはかるEXpressのサービスをご利用いただいている三共油化工業株式会社 製油部 慶田 直樹 様に、はかるEXpressについてのお話を伺いました。

―普段どのような水質監視をしていますか。

当社はナフテン系ベースオイル、自動車・工業潤滑油の製造・販売を行っています。
製油所としては珍しく住宅街の中に位置し、操業における排水は東京湾の水質環境基準の確保、水質汚濁防止法等行政の排水基準に適合させる処理を行っています。
排水処理設備の運転状況と水質は現場計器および中央制御室で24時間常時監視され、設備運転データと水質測定データは電子化して測定データを排水処理設備の運用管理に利用しています。水質測定データのうち、窒素、リン、CODは「はかるEXpress」のサービスによるデータ購入取得をしています。また排水は定期的に第三者機関にて水質検査を行っており、結果は行政に報告しています。

三共油化工業株式会社 製油部 慶田 直樹 様

三共油化工業株式会社 製油部 慶田 直樹 様

―はかるEXpress導入前はどのような課題がありましたか。

当社の排水処理について、従前は設備運用と機器保全を日中作業の水処理チームが担当、夜間の水質監視を24時間作業の運転チームが担当していましたが、水処理チームのベテラン社員退職による設備運転員減少への対応として両チームを統合再編し、排水処理設備を24時間作業の運転チームで受け持つこととなりました。運転チームでの設備運用対応として排水処理の自動化改造を実施しましたが、老朽化が進んでいた全窒素全リン測定装置については、機器保全に掛かる工数低減が課題として残りました。

―全窒素全リン測定装置の問題について教えていただけますか。

もともとHORIBA製ではない全窒素全リン測定装置を使用していたのですが、老朽化による故障とエラー発生が増加していました。エラーへの対処はもちろん、消耗部品の交換・メンテナンス対応に多くの工数が掛かっていました。さらに故障時はメーカーによる修理対応となり、修理完了するまでの水質分析は、外部委託せざるを得ず余分なコストも掛かっていました。合わせて計測器廃盤に伴う部品の供給停止も安定稼働への懸案事項となっていました。
このような設備維持管理の課題に加え、データ管理に対する課題の解決にも取り組む必要がありました。これまでは現場で計測器の測定値をメモに取り、数値をパソコンに手入力しており転記ミスの懸念がありました。上述の設備自動化に合わせ測定データの電子化取込みもぜひ実現したい改善要望となっていました。

―はかるEXpress導入後にはどんな効果がありましたか。

はかるEXpress導入後、計測器メンテナンスはHORIBAで行われる事となり、当作業にかかっていた工数が削減され、修理等で発生する分析依頼を含めた突発的にかかるコストの削減が出来ました。また、窒素、リン、CODの測定データは毎日のメール受信方式となり現場でのメモとパソコンへの転記作業がなくなりました。

―はかるEXpressを使用しての感想を教えていただけますか。

サブスクリプション契約という、工業計器の導入の手段としてあまり馴染みのない新しいサービスではありますが、業務の効率化につながるということで社内の理解を促し、受け入れ体制を整えました。コスト削減が望め、かつ測定データを受領するだけというのはとても良いサービスだと思います。

三共油化工業様、ご協力いただき誠にありがとうございました。堀場アドバンスドテクノはこれからも「はかるEXpress」を通して、お客様の水質管理現場の課題解決に貢献していきます。

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