湖西浄化センター様に弊社フィールドワークへのご協力を頂きました

2020年1月31日


2019年7月、滋賀県にある湖西浄化センター様に弊社フィールドワークへのご協力を頂きました。湖西浄化センター様には、弊社製品であるアンモニア態窒素計(型式:HC-200NH)を導入いただいており、今日のフィールドワークでは、下水処理現場の視察や現場ご担当の方へのインタビューをさせていただきました。

■湖西浄化センター

湖西浄化センターは滋賀県大津市にある下水処理場で、敷地面積は111,000m2、処理能力は1日おおよそ52,500m3です。ここで処理された水は琵琶湖へ放流されます。

湖西浄化センター

フィールドワークの様子

 

■下水処理について

ここで簡単に、私たちの家庭から出る生活排水がどのように処理され、海や河川・湖へと戻っていくのかご紹介します。下水処理のプロセスは大きく4段階に分けられます。
まず流入した生活排水などの汚水は最初沈殿池におくられます。この池では汚水をゆっくり流すことで重くて沈みやすい汚れ(固形分)を取り除いています。その後、汚水は水路を通って生物反応槽へと送られます。生物反応槽では、槽内に空気を供給し、微生物の動きを活性化。窒素など汚水中の汚れが微生物の餌となり、分解され、残った細かな汚れは微生物に付着することで沈みやすい塊となります。処理された汚水は最終沈澱池に送られ、生物反応槽で塊となった微生物を沈澱させることで、きれいな上澄み水をまた次の工程へ送っていきます。そして最後に急速ろ過池で、アンスラサイトやけい砂などのろ過材を通過させ、細かい汚れを取り除いて放流しています。

このように、下水処理のプロセスでは、微生物が大きな役割を果たしています。大きな水槽の中で、目に見えないほどの微生物によって、水がきれいになっていくということに、自然界の生き物がもたらす大きな力を感じます。

弊社のアンモニア態窒素計(型式:HC-200NH)は、微生物が活躍する生物反応槽にてご使用いただいております。このHC-200NHの導入は、水質悪化に繋がる窒素成分の流入や処理状況の把握だけでなく、微生物が活動するために必要な空気の送風量を適切に把握することができます。その結果、下水処理のプロセスで膨大な電気代を要している送風量の最適化を実現し、大幅な省エネにも貢献いたします。

■下水処理のプロセス

※「下水処理プロセス」ページ

 

生物反応槽

アンモニア態窒素計

※「アンモニア態窒素計」ページ

 

現場ご担当者様からのお話

湖西浄化センターの維持管理ご担当者である橋本様に、HC-200NHを導入に至った背景や、目指している下水処理場の在り方・環境配慮に対する想いなどについて、お話を伺いました。
そのなかで、「湖西浄化センターから放出される水は、琵琶湖へ戻り私たちの生活に密接に結びついている。人々が安心して暮らせる町づくりのため、高い水質基準を保ちたい」とのお言葉がありました。
このように、放流する水質に高い基準を設けて琵琶湖を守ろうと配慮されている湖西浄化センター様に製品を導入していただき、弊社がお力になれていることに深く感銘を受けました。信頼される製品を提供できるよう、今後もより一層、努めて参ります。

HORIBAができること

2015年の国連総会において選択されたSDGs(エスディージーズ):Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の17のGoalうち、Goal 6「安全な水とトイレを世界中に」、Goal 14「水の豊かさを守ろう」は水質環境に関係しています。また水環境を整えることはGoal 11の「住み続けられるまちづくりを」、アンモニア態窒素計などの弊社製品でエネルギーの利用を最適化することはGoal 7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」につながっていると考えています。
HORIBAは、水質計測をはじめとする様々な計測技術を有しており、環境水や上下水、生活排水、工業用水まで人々の日常生活や産業界の営みまで「水のインフラ」「社会の安心・安全」を支えています。そんな弊社にできることは、お客様の真のパートナーとなり、質の高い「はかる」技術を提供していくことです。今後もみなさまの生活をより豊かにする手助けができるよう、励んで参ります。

 

 <本記事に関連するSDGs>

本記事に関連するSDGsは、 Goal 6「安全な水とトイレを世界中に」、Goal 7「エネルギーをクリーンに そしてみんなに」、Goal「住み続けられるまちづくりを」 Goal 14は「海の豊かさを守ろう」です。