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中国市場で国家環境プロジェクト受注

2003年9月11日


当社は、このほど中国の重慶市から、環境モニタリングのネットワークを構築する設備として、重化学工業などの工場煙突から出る排ガスの自動分析装置25式を一括受注しました。受注金額は、メンテナンスを含めて約2億円です。本件は、中国の各都市の中でも最も先進的な環境対策に取り組む、環境モデル都市・重慶市に納める最新型のモニタリングシステムで、将来的に中国全土の環境保全に波及効果が期待されているものです。

産業発展が著しく急進する中国において、重慶市は北京や上海をはじめとする直轄市の中でも、唯一の環境モデル都市に指定され、同国の環境政策上非常に重要な役割を担っています。このほど同市では、環境モデル都市の具体的な施策のひとつとして、最先端の環境モニタリングシステムを導入することとなり、当社のシステムが採用されました。これは各地の発電所や重化学分野の工場と中央局をネットワークでつなぎ、窒素酸化物や二酸化硫黄などのガスを遠隔操作でモニタリングするという、中国国内の「地球環境問題」に取り組む国家プロジェクトの一環となるモニタリングシステムです。

本システムの導入のきっかけとなった、環境モデル都市構想は、対象都市の環境対策にとどまらず、そこで実現される環境保全の仕組みを、周辺都市や中国全土に波及させることを目指しています。そのため、重慶市は中国全土の見本となるような世界最高水準の環境モニタリングシステムの構築を目指していました。公開入札では、当社の製品が性能とアフターサービスの面で、最高品質のネットワークが構築できる点でブランドに対する高い信頼性を獲得し、さらに企業姿勢が環境問題に真剣に取り組んでいるとの評価を受け、受注が決定しました。

重慶市のシステムは、環境モデル都市の中では初めてで、今後他の環境モデル都市に順次導入されていく試金石となるものです。産業振興と並行して環境保全のニーズが本格的に高まる中国市場において、今回の重慶市のモニタリングシステムは、同国内で同様に環境対策が急がれる都市をはじめ、各中国全域各省、各地の産業都市も装置の性能ならびにアフターサービス力を注目しています。中国内の"デファクトスタンダード"となり、他の都市にも採用いただき、都市全体を結ぶ「オール中国」の環境モニタリングシステム構築に貢献したいと望んでいます。


参考資料

  • 受注した物件
    今回、重慶市から受注した物件は以下の製品。

    • 煙道排ガス分析装置「ENDA−600シリーズ」
      火力発電所のボイラや燃焼炉などの排ガス中の成分を連続測定する。
      測定項目は以下の5成分
      窒素酸化物(NOx)、二酸化硫黄(SO2)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、酸素(O2)。
    • 煙道排ガス煤塵計
    • 煙道排ガス流量計

  • 環境モデル都市
    1998年、中国の江沢民国家主席(当時)が来日の際、日中首脳会談を経て、両国による21世紀に向けた環境協力に関する共同発表」が行われた。発表の中で「日中環境開発モデル都市構想」が公式文書の1番目に位置づけられており、大連・貴陽及び重慶の3都市が対象都市として指定された。
  • 環境モデル都市の詳細
    プロジェクトの選定基準として、以下の4点が合意されている。
    ①大気汚染対策の優先的・集中的実施
    ②循環型産業・社会システム形成の重視
    ③汚染の排出源対策
    ④環境管理能力の強化
    (モニタリング・環境産業の育成・環境意識の向上等)
  • 重慶市について
    長江の中流域に位置する、中国内陸の工業都市。人口は約3,000万人。
    1997年に、北京・上海・天津についで、4番目の直轄市となった。
    重工業が盛んで、エネルギー源の中心である石炭を燃やすことで、
    煤塵や二酸化硫黄等が大量に発生しており、同市の大気汚染対策に注目が集まっている。
    先進的な環境対策に真剣に取り組む環境モデル都市として、その積極的な施策は中国国内の他の都市からも高い関心を集めている。