ミャンマー下水処理場の維持管理能力向上に貢献

2020年5月 1日


株式会社堀場製作所と株式会社堀場アドバンスドテクノは、2018年3月から独立行政法人国際協力機構(以下、JICA/ジャイカ)の「草の根技術協力事業(地方活性化特別枠)」の一つである「ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市下水処理場管理・保全能力向上プロジェクト」に参画しています。

本事業は、ヤンゴン市都市開発委員会(Yangon City Development Committee 以下、YCDC/ワイシーディーシー)が管轄しているヤンゴン市下水処理場の適正な水質管理や維持管理、排水事業者への適切な規制指導を行い、下水処理場の維持管理能力向上をめざすものです。これまで当社グループは、他団体と共に技術指導員を現地へ派遣し、YCDCスタッフを育成してきました。

2020年5月の事業終了に先立ち、2020年2月20日および21日にヤンゴン市にて行われたJICAによる事業評価では、YCDCスタッフが当社グループ寄贈を含め本プロジェクトで供与した水質計測器を使いこなし、主体的にデータ取得および排水処理事業者への排水規制指導が行えるようになった点を評価されました。

また、2月25日には、クロージングセミナーを開催し、ヤンゴン市側からはYCDCの主要トップや現地スタッフ、日本側からは大使館、JICAミャンマー事務所、日系企業と、総勢100名を超える方々にご参加いただきました。セミナーでは、事業終了後も下水処理場の維持管理能力を維持させるためにYCDCスタッフと議論を重ねて作り上げたマニュアルを、ヤンゴン市に贈呈しました。

ヤンゴン市では今後円借款により、既存の下水処理場に代わって、大規模かつ最新の下水処理方法を採用した下水処理場が整備される予定です。これらを適切に維持管理するには、より高度な技術が必要となります。

今後も、新たなJICA草の根技術協力事業への応募を含め、YCDCへの継続的な技術支援の展開をめざします。


クロージングセミナー


下水処理場に寄贈した水質分析計 
左:溶存酸素計(DO計)右:汚泥濃度計(MLSS計)


下水処理場ラボ内にあるpH計
 

背景

ミャンマー連邦共和国(以下、ミャンマー)のヤンゴン市では、生活および水環境の改善に向け、下水道施設の拡張・整備を予定しています。下水道施設の拡張・整備に伴い、今後、同市唯一の中心街にある下水処理場への流入水量が増え、水質の変化が予想されています。

YCDCは2014年に下水処理場へ水質試験室を設立しましたが、人材育成、各種水質データの連続取得や、流入水質および処理水質の評価手法のさらなる向上が課題となっています。また、下水処理場で処理できない物質の流入を未然に防ぐための排水水質規制の強化も求められています。
 

ヤンゴン市下水処理場管理・保全能力向上プロジェクト

当社グループは事業提案団体である大阪市と、協力団体である 株式会社日吉、クリアウォーターOSAKA株式会社の連携のもと、ミャンマーのYCDCを対象としてミャンマーの水・環境の向上に取り組んでいます。2018年3月から実施し、2020年5月までのプロジェクトとなります。
 

ミャンマーにおけるその他の活動について

2014年~
ミャンマーからインターンシップの受け入れを開始(現在まで累計27名)
2015年~2017年
ワンディン市で、環境省が推進する水環境改善事業を日立造船株式会社と共同実施