「京都STEAM女子応援セミナー」に社員が登壇

最近「STEAM(スティーム)教育」という言葉を良く耳にするようになりました。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)という5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語で、理数教育と創造性教育の各教科を横断的に学び、実社会での課題解決に生かしていくための教育手法です。

京都でもSTEAM教育の推進に向けて様々な取り組みが行われており、11月21日に開催された「京都STEAM女子応援セミナー」(主催:京都府)には堀場製作所の女性技術者が登壇しました。
本セミナーは、STEAM分野の学部や仕事に対する中高校生の関心や理解を深め、進路選択の視野拡大に役立ててもらうことを目的としており、当日は会場・オンライン併せて51名が参加しました。

第1部では、日本人女性初の国際数学オリンピック金メダリストであり、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーを務めるなど幅広い分野でご活躍されている中島さち子氏が、STEAMを通じて芽吹く多様な個性や感性が創造する未来について、具体的な事例も交えながら講演をされました。

グループワーク形式で行う第2部では、当社の医用事業本部で製品開発・設計を担う大橋彰華(あきか)が登壇し、中島氏や同じ京都府内で働く企業の女性技術者や研究者、理系分野を専攻する女子大学生らとともに意見交換に参加しました。

大橋は、中学校の授業で学んだ「消化の仕組みの美しさ」に感動して理系を志したことや、生命科学を専攻した大学時代に人の健康を守ることに携りたいと考えて当社へ入社したこと、血液を検査する装置の開発を通じて疾患の早期診断に貢献していきたいといった将来のビジョンなどを語りました。「企業の技術者として働くことの楽しさは?」という質問には、自身が開発に関わった製品が世に出て人々の健康な暮らしを支えることへの達成感など、実体験を交えながら親身に答えました。

参加者からは、「STEAMの世界を身近に感じることができた」「先輩たちから色々な話を聞いて志望する進路の幅が広がった」「理系分野で働く人たちが楽しんで仕事に取り組んでいることを知った。自分も将来そうなれるようこれからたくさん悩んで、たくさん学びたい」といった声をいただきました。

各種セミナーへの参加や学校での出前授業など、様々なかたちで次世代育成支援に取り組むHORIBAグループは、これからも次代を担う子供たちの明るい未来に向けた一助になれるよう、活動を続けていきます。

左:中島さち子氏、(右)大橋彰華
 

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