炭素・硫黄分析装置の自動化ニーズに向けて

辻 勝也* 平野彰弘* | |   2

*株式会社堀場製作所

近年、材料特性に対する要求ニーズが拡大するにつれ、それを支える分析・解析技術の進歩も著しいものがある。従来から、高感度・高精度・迅速化を目指して発展してきた鉄鋼分析分野においても同様である。とくに、この分野では、コストを意識した国際的な競争力の向上のためにも、省力化・合理化の必要性が強く求められている。このことは、分析装置に対する自動化・無人化の要望として現れている。以下では、鉄鋼・セラミックスなどの材料特性評価の基本成分として重要な炭素・硫黄分析に関する自動化・無人化分析の動向、ならびに装置についての現状を述べる。