粒度分布測定における分散媒の効果

千代光彦* | |   4

*株式会社堀場製作所

Fraunhofer回折およびMie散乱理論を利用したレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置は、簡単な操作で再現性よく、通常数分以内という極めて短時間で粒度分布の測定ができるので広く用いられている。しかし、試料粉体を適切な状態に分散できなければ、目的とする粒度分布の測定ができない。本稿では、レーザ回折式粒度分布測定装置LA-500およびレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置LA-700を用いて、日本粉体工業技術協会の標準粉体など数種の粉体の粒度分布を測定する際の適切な分散媒の選択例を紹介する。