日本における天然ガス自動車の開発状況

中川二三夫* | |   技術論文

*大阪ガス株式会社

都市部におけるNOx、地球環境におけるCO2の低減が喫緊の課題となっている現在、大都市部における都市ガスが天然ガス転換され、天然ガスの供給体制が急速に整いつつあり、自動車燃料としての利用が日本でも可能となってきた。天然ガス自動車は、天然ガスを産出する国では、1930年代から実用化されており、現在では世界中で70万台以上が走行している。本稿では自動車燃料としての天然ガスの性質、(社)日本ガス協会の活動を中心とした日本における天然ガス自動車の開発状況と今後の検討課題について述べる。