シャシダイナモメータによる車両試験

Martin Hermann* | |   34

*HORIBA Europe GmbH

シャシダイナモメータは、モータがローラ間に配置される“センターマウント型”と、モータがローラの外に配置される“インライン型”の2種類に大別される。センターマウント型は主に排ガス試験や耐久試験に使用されるのに対し、インライン型はNVH(騒音・振動・ハーシュネス)試験などに利用される。一般的なダイナモメータによる試験設備は、ローラセットおよび電力制御盤、計測制御盤、操作PC、リモコン、送風機、車両固定装置、安全柵などによって構成される。さらに耐久走行用の場合、自動運転計測システム、自動運転装置、およびエンジン回転数・温度信号・点火信号などのインターフェース装置が含まれる。HORIBAの48インチシャシダイナモメータは最長で年間50万kmの走行が可能である。