車両空力開発用風洞天秤システム

Hans Vogt* | |   34

*HORIBA Europe GmbH

風洞天秤は車両空力の最適化のために使用される試験設備である。風洞試験では車両は天秤システムである測定プラットフォーム上に設置される。HORIBA風洞天秤では空気の流れによって生じる3方向の力と3方向のモーメントを正確に測定することができる。さらに、車両下側と車輪周辺の空気の流れをより現実に近いものにするため、“動く路面” (ムービンググランド)システムを設置することが可能である。このムービンググランドシステムは、車体下側において風速に追従して動くセンターベルト(ローリングロード)と風速に同期して車輪を回転させる4つのホイールスピナベルトから構成されている。また、4つのホイールスピナベルトが天秤の測定システムの上に設置され、最高速度は250km/hまで可能である。