連続固体粒子数測定装置 MEXA-1000SPCS

日下竹史*、浅野一朗* | |   34

*株式会社堀場製作所 自動車計測システム統括部

MEXA-1000SPCSは、エンジン排ガスに含まれる固体粒子のうち一定の粒径範囲の粒子数をリアルタイムに計測する装置である。システムは国連欧州経済委員会(UN/ECE)傘下の排出ガス/エネルギー部会(GRPE-PMP)が推奨している粒子数計測法に準拠しており、サイクロン、揮発性粒子除去部(一次希釈器・気化器・二次希釈器)、凝縮粒子カウンタ(CPC)などで構成される。揮発性粒子除去部には独自のワイドレンジの連続希釈器を採用し、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジン排ガス中の粒子を安定して計測できる。トンネル-CVS(Constant Volume Sampler)で希釈されたガスの計測、およびプレダイリュータと組み合わせた排気管からの直接計測の両方が可能で、規制対応から研究開発用途まで広く応用可能となっている。