有機性汚濁物質測定装置 OPSA-120

藤井 洋*1 小林剛士*2 | |   31

*1株式会社堀場アドバンスドテクノ、*2株式会社堀場製作所

水質の汚染指標で最も重要とされる項目が有機性汚濁物質である。日本では、1979年に第1 次水質総量規制が発令されて以来、有機性汚濁物質の計測が行われ水質改善の一定の成果が出つつある。一方、アジア諸国、特に中国では産業の急速な発展と共に水質汚濁が急速に進んでおり、日本の水質規制と同様の規制導入が求められている。本稿では水質汚濁物質を測定する技術とHORIBAの有機性汚濁物質測定装置OPSA-120の技術紹介を行う。OPSA-120 は紫外線吸光光度計(UV計)であり、20年以上、日本市場で愛用されている製品である。回転セル長変調方式とワイパ洗浄機能、可視光による濁度補正機能を搭載した装置で汚れのひどい排水現場での使用にも適した装置である。