水質データ遠隔監視システム U-20AQシリーズ

本城 充* 森 健* | |   技術論文

*株式会社堀場製作所

世界的な環境問題として水質汚染が深刻化している。しかしこの重要な問題に対して、従来は汚染が進んでから施策が講じられてきた。その原因の1つは水質を分析するための装置が大がかりであったためと考えられる。つまり測定装置以外にも,測定場所ごとに装置を入れるための建屋の建設、専用の有線回線テレメータ装置の設置、水を引き込むための工事が必要となり、数千万円規模の設備投資費用が発生していた。そこでHORIBAは、水質評価の指標となる13項目を同時に測定可能なマルチ水質モニタリングシステムU/W-20XDシリーズに太陽電池で駆動し、無線によるデータ通信が可能な遠隔モニタリング装置を組み合わせた水質データ遠隔監視システムU-20AQ シリーズによって、多地点での水質連続モニタリングを低コストで実現可能にした。