環境に配慮した自動全窒素・全りん測定装置 TPNA-300

山内 進* | |   31

*株式会社堀場アドバンスドテクノ

地球環境保全を目的に事業所排水中の全窒素・全りんの水質汚濁負荷量(濃度×排水流量)の計測が第5次水質総量規制で義務付けられた。この規制に向けて、HORIBA では環境負荷を徹底的に低減した全窒素・全りん自動計測器を開発した。従来の紫外線酸化分解法を更に改良し、測定に使用するサンプル量を微量化することで反応試薬などの維持管理費用の大幅な低減(従来の1/10 以下)を実現した。また分解と測定セル一体型構造の採用など、HORIBA独自の技術を多数盛り込んでいる。このコンセプトは多くのユーザの支持を得て、既に1000台以上がフィールドで稼動し水質汚濁監視の一端を担っている。