総説: 堀場エステックと半導体プロセス

河野 武志 | |   51

株式会社 堀場エステック コーポレートオフィサー 開発本部長

1980年,堀場エステックは日本初の純国産マスフローコントローラ(以下MFC)を上市しました。その後,SEC-400シリーズ,SEC-4400シリーズといったMFCがリリースされ,世界各国の半導体製造装置メーカー,半導体デバイスメーカーのお客様にその性能と品質が認知されるようになり,これまでそれぞれの時代に合った半導体プロセスに求められるMFCを継続して開発,製品化しています。今日,堀場エステックの半導体プロセス関連の製品群はMFCだけにとどまらず,プロセスチャンバー周辺で使用される流量,圧力,濃度等の測定,制御に用いられています(Figure 1)。また近年は,単なる部品,コンポーネントだけではなく,お客様にソリューションを提供すべく,モジュールやサブシステムの形で提供されている製品も増加しています。