特別寄稿:環境対策として進められているエネルギー分野のふたつのパラダイムシフトの統合について

スコット サミュエルソン* | |   53

*米国カリフォルニア大学 アーバイン校
気候変動と都市の大気環境の悪化に対する環境対策が,電力エネルギー供給とクルマの動力というふたつの分野についてパラダイムシフトをもたらしつつある。電力供給分野では,エネルギー源が化石燃料から太陽光に移るというパラダイムシフトがある。クルマの動力の分野では,エネルギー源が化石燃料から太陽光に移るというパラダイムシフトがある。同時進行しているこれらの変化が大気中への温室効果ガスの排出をゼロにし,大気中への環境汚染物質の放出をゼロにするのである。この副次的効果として,エネルギー自給率が向上し,海外からの化石燃料調達に伴う地政学的対応や紛争のへの関与から解放されることになる点は重要である。これらのパラダイムシフトの結果,幸いにもふたつの分野が統合されつつある。