医薬品製剤開発における粒子設計研究の役割

竹内 洋文* | |   技術論文

*岐阜薬科大学

患者中心の医療(patient centric therapy)の実現のために,薬物投与に関しても,その方法,剤形を中心に検討が続けられている。有効性,安全性の確保はもちろん,服用のしやすさを考慮した新しい剤形の開発,より効率よく薬物送達することを目的としたDDS(Drug Delivery System)の開発など様々な研究が進んでいる。いずれの研究においても,剤形を形作るための粒子設計研究が重要な役割を果たすことが多い。最近の製剤開発の動向を紹介すると共に,そのもとになる粒子設計研究のいくつかを紹介する。