ヨウ化ナトリウムシンチレータ

今川恭四郎* | |   30

*株式会社堀場製作所

HORIBAは会社設立翌年の1954年には赤外光学結晶の生産を始め、翌1955年からヨウ化ナトリウムを使用した放射線測定用シンチレータの開発を開始した。赤外光学結晶は主力製品である赤外線ガス分析計の基盤技術としての地歩を占めている。一方、HORIBAの放射線技術の基礎を築いてきた放射線測定用シンチレータについて、今回、世界最大級の大型結晶開発に成功したことを踏まえ、結晶成長、シンチレーション検出器の製作及び応用例としてのガンマプレートを紹介する。