Common Analyzerのコンセプト確立 MEXA-1170シリーズ

中村博司* | |   30

*株式会社堀場製作所

現在、HORIBAが保有しているエンジン排ガス計測システムを構成する分析計の検出器・構成部品・電気処理技術・通信技術・ソフトウェア技術は、これまでの歴史の中でさまざまな市場要求に応えるために多種多様なものとなっている。これらの技術を共通化することによって、今まで培われてきた開発技術、サービス技術の共有化、開発及びメンテナンス工数の削減、また量的効果による製造部品、サービス部品及び在庫管理のコストダウンを図るために、Common Analyzerのコンセプトを確立した。これをMEXA-1170シリーズに適用し、MEXA-1170HNDIR、MEXA-1170HCLD、MEXA-1170NX、MEXA-1170SXの開発を行った。Common Analyzerのコンセプトによって、エンジン統括の主力製品の一つであるMEXA-7000の分析技術・電気処理技術・ソフトウェア技術をMEXA-1170シリーズでも利用することが可能となり、また逆にMEXA-1170シリーズで新しく開発した分析計をMEXA-7000へ接続することも可能となった。本稿ではこのCommon Analyzerのコンセプトについて紹介する。