*株式会社堀場製作所
近年、工業技術の進歩は目覚ましく鉄鋼をはじめとしてあらゆる分野で各種の材料特性に対する要求が、ますます複雑かつ高度化してきている。また、それらを支えている分析・計測技術の進歩にも著しいものがある。現在、鉄鋼中の炭素・硫黄分析には、燃焼-赤外吸収法が日常の管理分析に最も広く使われているが、最近、分析装置の高感度・高精度・高速応答に加えて分析データの解析技術や省力化に対しても新たな要求がでている。今回開発・製品化した炭素・硫黄分析装置EMIA-800シリーズは、これらの要求に対応できる各種の機能を新たに搭載しさまざな分析要求に対応できる。本稿では、EMIA-800の概要と装置の特長などについて紹介する。