米国における有害大気汚染物質の規制と分析の動向

志賀哲雄* | |   10

*株式会社堀場製作所

米国では、1990年のClean Air Act Amendments(CAAA'90)の成立により環境大気清浄化の動きに拍車がかけられている。1つは従来からの大気汚染物質として、CO・NO2・SO2・揮発性有機化合物・粒子状物質に関する義務付けであり、もう1つは発ガン性物質を含む189種の有害大気汚染物質のリストアップと基準設定作業である。発生量・基準値・基準達成の将来見込みとCAAA'90に対応するEPAの動向ならびに最近の分析機器開発の動向を研究・評価し、これからの分析法の発展方向を考察した。