全自動化学発光酵素免疫測定装置 ルミノマスター™ LEIA-2000 -構成と機能-

河野 猛* 澤田喜行* | |   技術論文

*株式会社堀場製作所

免疫血清検査における自動分析装置の運用上の課題には、用途別専用分析装置の集約化、検査結果報告時間の短縮、オペレーター作業の省力化、データ信頼性の確保などがある。(株)堀場製作所では、全自動化学発光酵素免疫測定装置ルミノマスターTMを三共(株)と共同で開発した。本装置の特長は化学発光反応を使用したことによる免疫反応時間の短縮と高感度化、幅広い検出濃度範囲、ランダムアクセス機能、自動希釈・自動再検機能などがあげられる。さらに検体自動搬送システムへの接続により、大規模病院での省力化、検査時間の短縮、検体からの感染防止などに役立つものと期待されている。本稿ではルミノマスターTMの装置構成を中心に特長的な機能について報告する。