FTIR法エンジン排ガス分析計の多成分定量分析アルゴリズム

井上 香* 足立正之* | |   技術論文

*株式会社堀場製作所

FTIR法による多成分ガス分析計では、ハードウエアの機能・構成に加えて定量演算アルゴリズムが装置全体の性能に大きく影響する。エンジン排ガス分析計MEXA-FTシリーズでは、非常に複雑な組成を持つエンジン排ガスを分析するため、より適切な定量アルゴリズムの開発と改良を行なってきた。分析装置1台ごとに標準ガスのスペクトルデータを採取し、検量線(校正行列)を作成・インストールしている。定量アルゴリズムが多成分連続分析専用に最適化されていることおよび濃度演算の基本データが各装置自身で採取されたものであることが、MEXA-FTシリーズの性能と信頼性に大きく貢献している。