化学量(pH)をイメージングすると何がわかるか? ―得られたこと、得られるであろうこと―

(パネルディスカッション) | |   22

出席者:岩崎 裕(大阪大学産業科学研究所)、河野吉久(財団法人電力中央研究所)、北迫勇一(東京医科歯科大学)、中山 明(財団法人地球環境産業技術研究機構)、ニ階堂徹(東京医科歯科大学)、野田和彦(科学技術庁金属材料技術研究所)、吉信達夫(大阪大学産業科学研究所)、野村 聡(株式会社堀場製作所)、青海 隆(株式会社堀場製作所)

「新しい道具は新しい世界を切り拓く」。デンマークの生化学者ソーレンセン教授(S.P.L Sorensen )が1909年に水素イオン濃度の指標としてpH=-log10 [H+ ]と定義して以来、pHは,電気化学は言うに及ばず、金属、生体全ての分野において最も基本的な化学量として幅広く使われている。そして1998年、HORIBAはpHの二次元分布を計測しイメージとして表示する光走査型化学顕微鏡SCHEMTMを開発した。「pH分布をイメージングすると何がわかるのだろうか?」、「どのような用途があるのだろうか?」、そして「将来はどのような方向に進むのだろうか?」。こんな疑問にお答えしたいとpHイメージングセンサの研究開発に携わっておられるシーズ側の研究開発者とこれを使って新たな知見を探しておられるユーザ側の研究者の方々にお集まり頂き、研究成果や将来展望を話し合って頂いた。