自動全窒素・全りん測定装置TPNA-200 ―第5次水質総量規制実施に向けて―

北野康史*1 山内 進*2 | |   技術論文

*1株式会社堀場製作所、*2株式会社コス

従来、日本では湖沼や海域での富栄養化の防止を目的として排水中の化学的酸素要求量(COD)について総量規制が行われてきた。しかしながら、赤潮や青潮が頻発するなど水質は依然良くなっていない。このため2001年度より実施が予定されている第5次水質総量規制では、富栄養化の原因である窒素およびりんも規制対象として追加されることとなり広く一般に使用できる使い易くコストの低い全窒素・全りん測定装置が必要とされている。HORIBAではこのようなニーズに対応するために、全窒素・全りんを同時に測定する自動全窒素・全りん測定装置TPNA-200を開発し販売を行っている。本稿では第5次水質総量規制の概要、TPNA-200の特長、実測結果を紹介する。