医療現場で活躍するHORIBAの臨床検査機器 Part1 ありた小児科・アレルギー科クリニックの場合

有田昌彦* | |   技術論文

*ありた小児科・アレルギー科クリニック 院長

血液検査は最も基本的な臨床検査項目であり、ますます増大する検査に対応するために、中央検査室に検査機器を集中したり検査業務を院外の専門機関に委託して効率化が図られている。しかし、集中化・委託が進むに従い、治療現場と検査現場の距離が遠くななってしまうデメリットも出ている。HORIBAは、「患者さんのすぐ隣で、迅速かつ的確な臨床検査の実現」を目指して小型で使い易い臨床検査機器の開発を続けている。これらの製品が、医療現場でどのように使われ役立っているのだろうか?こんな素朴な疑問を抱きHORIBAの検査機器をお使い頂いているお2人の先生にお話を伺った。お1人はありた小児科・アレルギー科クリニックの有田昌彦先生。有田先生は救急車で運ばれてきた喘息患者をテオフィリン濃度を監視しながら治療できたと緊急検査の有効性を指摘された。そして、イギリスのノースウェールズ癌治療センターのDr. David Gozzardから(別論文)は、小型の自動血球計数装置の導入後は患者さんへの負担が減り医師や検査技師も余裕をもって診療にあたることができるなど、診察室の様子がガラリと変わったとコメントを頂いた。