医療現場の現状と臨床検査機器への期待

吉田 浩* | |   24

*福島県立医科大学

今、日本の医療は転換期を迎えている。医学の目覚しい進歩が人々に多くの福音をもたらした反面、医療費の財政負担が急増するという問題も生じている。そこで臨床検査研究の最先端でご活躍中の吉田浩福島県立医科大学教授に、医療現場の現状と我々臨床検査機器メーカの今後の課題についてお伺いした。内科医として診療現場を長く経験された先生は、患者側に立ったケアと同時に科学的・合理的な医療の必要性を指摘された。特に血液や尿などモノを対象とする臨床検査はサイエンティフィックでなければならないと結ばれた。