可視及び近赤外領域における定常マルチチャンネル分光計測とその応用

Raymond Pini*1 Salvatore Atzeni*2  | |   28

*1Jobin Yvon Inc.、*2Jobin Yvon S.A.S

マルチチャンネル分光法は分光器の焦点面にリニアまたは二次元アレイ検出器を置いて光を検出する計測方法である。出射スリットがないためスループットを高めることができるとともに多重化が可能となる。また、従来のシングルチャンネル法に比べ高速・高感度測定が実現できる。ジョバンイボン社の分光機器事業部(Optical Spectroscopy Division:OSD)は長年に渡り分光器やマルチチャンネル検出器などの分光計測機器を提供し世界中から高い評価を得ている。最近ではマルチチャンネル分光が材料評価、プラズマ研究、生化学分析などさまざまな分野において新しい可能性を開いている。本稿では科学技術分野で注目を浴びているマルチチャンネル検出器とその応用について述べる。