食品中のカビ毒アフラトキシン，オクラトキシンを分析する際に必要な前処理用カラム「SmartColumn」シリーズを開発した。「SmartColumn」は，抗体を利用したイムノアフィニティーカラムであり，カラムの性能は抗体に依存するところが大きい。抗体から自社で開発，作製することにより，従来のイムノアフィニティーカラムよりも有機溶媒耐性の高いカラムを開発することができた。その結果，食品から有機溶媒を用いて抽出した抽出液を，少ない希釈でカラムに負荷することができ，希釈により濁りが生じて分析の難しかった試料についても分析できるようになった。アフラトキシン用カラム「AFLAKING」，オクラトキシン用カラム「OCHRAKING」，どちらもアセトニトリル濃度20％まで使用可能である。
“SmartColumn” products consisting in “AFLAKING” and “OCHRAKING” were developed for mycotoxin analysis. This product is an immunoaffinity column whose performance depends on the antibody used. The newly developed IAC was the best regarding organic solvent-torelance at the time the product was lounched. Both “AFLAKING” and “OCHRAKING” can be used for acetonitrile having a concentration of up to 20%.