自動血球計数CRP測定装置LC-270

山尾泰生*1 奥 成博*1 Henri Champseix*2 | |   16

*1株式会社堀場製作所、*2ABX S.A.

堀場製作所とABX社は新しい概念のコンパクトな検査装置(LC-270)を共同で開発した。患者検体を検体ホルダーにセットするだけで自動的に検体が採取され、血液検査項目の8項目(白血球数・赤血球数・血小板・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値など)と免疫検査項目のC反応性蛋白(CRP)の全9項目の測定結果が約5分以内に得られる。本装置はWBCとCRPの同時測定が可能で、炎症性疾患、特に感染症の診断においてその後の治療方針を決定する上で極めて有効な指標が提供され、臨床現場での活躍が期待されている。