*東海国立大学機構 名古屋大学
高性能な触媒を開発するうえで, 触媒のマイクロ・ナノスケールの構造と触媒活性の関係を理解することは重要である。触媒反応では，溶液中での分子の拡散・吸着・解離など, マルチステップで反応が進行するため, 触媒活性サイトを可視化するには, 液中での局所的なオペランド計測技術が不可欠である。そこで，電解液を充填したナノピペットを用いてサンプル上にナノスケールの電気化学セルを形成する。さらに走査型プローブ顕微鏡技術を応用することで, 試料表面の触媒活性サイトを可視化する走査型電気化学セル顕微鏡（SECCM）を開発した。この手法を用いて, 水素生成の触媒として期待されるMoS2ナノシートの触媒活性サイトを可視化した。
