相関分光法,合成,および実験の統合によるデータ駆動型材料探索の加速化

ヘルゲ・ゼーレン・シュタイン* | |   技術論文

*カールスルーエ工科大学

再生可能エネルギーの生産と貯蔵への移行を加速するためには,新しい画期的な材料が必要である。しかし,このような新しい材料や改良された材料を発見するためには,コンビナトリアル材料科学とハイスループット実験法を取り入れて,材料の発見から製品化までの段階を迅速に行うための新しいパラダイムが必要である。本稿では,Helmholtz Institute Ulm研究所(HIU)の電気化学エネルギー貯蔵研究加速プラットフォーム(PLACES/R)を用いた,複雑なワークフローの統合による材料科学加速の実施例を紹介する。合成,特性評価,性能評価技術を駆使することで,組成,構造,加工,性能の物理化学的な関係を解明し,短期・長期のエネルギー貯蔵のための未来の材料を発見し,スケールアップすることを目指す。