第12回 HORIBA Group IP World Cup Gold Award受賞IPの紹介

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HORIBAグループで生まれた数々の独創的な技術や知的財産( 以下,Intellectual Propertyの略語として「IP」ともいう)が事業の推進力となってきた。技術開発とその成果たる知的財産がHORIBAブランドの本質的な要素であり,HORIBA Group IP World Cup(Figure 1)は,HORIBA Group is One Companyの精神のもと,事業を牽引する技術・知的財産をグループ全体で賞賛し,次なる成長の起爆剤となる技術・知的財産の創出をさらに奨励していくことを趣旨として創設された。
第12回HORIBA Group IP World Cup*1では,海外を含むHORIBAグループの開発拠点で選考された14件の応募があり,株式会社堀場アドバンスドテクノの「Method for measuring residual chlorine concentration during washing of vegetables」がGold Awardを受賞した。この知的財産は,電極に付着する測定妨害物質であるアニオン性有機物と残留塩素の液体中の移動度の違いを利用することで,測定前にアニオン性有機物を取り除き,残留塩素のみを電極表面で検知することができる発明考案であり,今後のHORIBAグループのバイオ・ヘルスケア分野の事業を牽引する技術として以下に紹介する。