油分濃度計(OCMAシリーズ)

福嶋良助* | |   技術論文

*株式会社堀場製作所

生活環境の保全を目的に水質汚濁防止法が施行されているが河川や沿岸海域における水中の油分も汚濁防止の対象の1つであり、日本国内ではノルマルヘキサンまたは四塩化炭素によって抽出したのち赤外線分析法により測定する方法が油分測定法として日本工業規格(JIS)に規定されている。本稿では、当社の非分散形赤外分析方式の卓上形油分濃度計(OCMA-220)および連続モニタリング油分濃度計(OCMA-25)の概要を紹介し、油種の違い、抽出用溶媒の種類や抽出条件の影響などの実測結果を報告する。また抽出溶媒の当社の取り組みについても言及する。