自動車整備検査用排ガス測定器(MEXA-324G)

小島建之助* | |   技術論文

*株式会社堀場製作所

1960年代に入ると、めざましい自動車の普及とあいまってその排気ガスの規制の必要性が提起された。以来我が国では世界に先がけて、規制方法・規制基準の見直しを繰り返しながら自動車排ガス規制の強化が行われてきた。現在わが国の排ガス規制には、道路運送車両法に基づく新車規制(モード走行)と使用過程車規制(中古車のアイドリング)がある。後者は自動車を使用する人がその性能維持・安全確保のために定期的に行う自動車検査(車検)の時点で実施される。本稿では、車検制度の紹介を含めた使用過程車排ガス規制の経緯と車検時に使用される当社の自動車整備検査用排ガス測定器の測定原理・特性について報告する。