HPLC分離/ピンポイント濃縮/顕微FTIRによる界面活性剤の高感度検出と同定法

礒 節子*1 池田昌彦*2 | |   7

*1オルガノ株式会社、*2株式会社堀場製作所

ODSを分離カラム、アセトニトリルを溶離液としてポリオキシエチレングリコール(POE)系非イオン界面活性剤を分離した。POEアルキルエーテルはRI検出器で100ppm、POEアルキルフェニルエーテルはUV検出器で5ppmが限界であった。溶出液をフッ素樹脂コーティングした鏡面金属板に滴下すると、溶媒の蒸発にともない約2分後には局所に集中し液滴の外径は滴下直後と比較し1/100程度になり濃縮される。この残渣を顕微FTIRで反射測定すると赤外スペクトルが得られる。アセトニトリル中の不純物はHPLCポンプの直後にODSカラムを設置することにより減少し、POEアルキルエーテルとPOEフェニルエーテルとの判定限界が100倍改善された。