新製品紹介:大気監視用二酸化炭素濃度測定装置 APCA-370の開発

長澤 賢弥*1,水野 裕介*2 | |   54

*1 株式会社 堀場製作所 開発本部 環境プロセス開発部
*2 株式会社 堀場製作所 開発本部 環境プロセス開発部 副部長
近年,パリ協定で決められた温室効果ガスの削減に向け,温室効果ガスの一つである二酸化炭素(CO2)の監視が必要になってきており,大気中のCO2を高精度に測定するニーズが高まっている。APCA-370は大気中の二酸化炭素を測定する装置であり,当社独自の計測技術「クロスフローモデュレーション方式」を活用し,「自己再生型CO2精製器」を採用したことで,長期的に高精度なCO2測定を実現した。本稿ではこのAPCA-370の開発経緯とその特徴について紹介する。