特集論文:マイクロプラスチックのラマン分析アプリケーション

ユーナ リー*1,ブリジェット オードネル*2,アンドリュー ウィトリー*3 | |   54

*1 Raman Projects Manager HORIBA Instruments Incorporated (HII)
*2 Manager of Raman Applications HORIBA Instruments Incorporated (HII)
*3 Vice President of Sales and Business Development Global Director of Business Development HORIBA Instruments Incorporated (HII)
マイクロプラスチック(MPs)の研究は比較的歴史は浅いものの,近年急速に注目されるようになっており,MPsの科学的な影響を理解するだけではなく,これらに関わるビジネス創出も大いに期待できると考えられる。HORIBAは,この領域の専門家(KOLs(Key Opinion Leaders))と連携し,様々な角度から本件に対する考察を行いながら,分析基準や規制のガイドライン策定につなげている。一連の検討で確立をめざす手法や装置,そしてソフトウエアを含む解析手法の完成度は,将来どこまでMPsによる環境汚染や健康被害を監視し制御できるかを左右するといっても過言ではないと自負している。本項では,これらKOLsと米国HORIBAグループ(HORIBA Instruments Incorporated)の Ramanチームが現在進めている共同プロジェクトの概要と,これまでに得た情報について報告する。