総説:米国HORIBAグループのマイクロプラスチック分析への取り組み

アンドリュー ウィトリー* | |   54

*Vice President of Sales and Business Development Global Director of Business Development
HORIBA Instruments Incorporated (HII)
近年,マイクロプラスチック(MPs)やナノプラスチック(NPs)の人や海洋生物をはじめとした生体に対する影響が懸念されている。MP’sやNP’sを削減するために正しく測定し,その懸念を理解して必要な規制を制定することが必要である。そのためにはさらに産学官の枠組みでの連携に,HORIBAの様な分析装置メーカーが関与してゆくことがますます重要となる。行政関係者がどの課題を優先的に対処すべきかを決定する上で,このような連携は非常に重要である。我々,HORIBA Instruments Incorporated(HII)は,北米において科学者及び連邦機関や州政府機関と密な連携を図ってきた。我々は,科学技術や測定手法の開発を通じ,科学者や対策を主導する人々の方針立案や法整備に寄与することで,MPsやNPsによる環境リスクを低減することを目指している。本総説では,実用的な測定手法の開発と実行可能な規制を検討のために行ってきたMPsの解析や測定手法の実現に対しての我々のアプローチや具体的な活動をはじめ,北米で果たした役割について報告する。