エネルギー分散回折法による非破壊的内部方向応力評価装置の開発

三好良夫*1 大澤澄人*2 | |   技術論文

*1大阪大学、*2株式会社堀場製作所

エネルギー分散X線回折法を用いた応力解析装置を開発して側傾法により鋼材中の4点曲げ応力の測定を試みた。その結果、側傾法を用いて測定したエネルギーsin2ψ線図は、従来の2θ-sin2ψ線図と同等の直線関係と精度が得られ、機械的応力とX線応力との間に直線関係が見いだされた。そして、表面から80μmの深さまでの内部応力の分布を測定することができた。この方法は非破壊内部応力測定法として有効な方法として結論づけられる。