FTIR方式エンジン排気ガス測定装置 MEXA-4000FT

井上 香* 山岸 豊* 足立正之* | |   9

*株式会社堀場製作所

排気ガス中に含まれる多成分の同時連続測定法として、フーリエ変換赤外分光法を用いるものがある。著者らはこの方法によるエンジン排気ガス測定装置の開発を進めており、広いダイナミックレンジと高速応答を特長とするMEXA-4000FTを開発した。MEXA-4000FTは定容量希釈サンプリング装置を用いた希釈測定および希釈装置を介さないダイレクト測定の両方が可能である。濃度値出力間隔は1秒ごとであり、応答速度は90%応答として7秒以下を実現した。測定対象はガソリン・ディーゼル・メタノールの各エンジンからの排気ガスが標準であるが、オプションとして圧縮天然ガスエンジン、液化石油ガスエンジンの排気ガスも測定可能となっている。本稿ではMEXA-4000FTの構成およびエンジン排気ガス測定例について述べる。